間取りのこと
限られたスペースをどう活かすか。
どうしたら住みやすい間取りが実現できるんだろう。
どんな姿勢で臨めばうまくいくんだろう?

 

間取りは難しいもの楽しいもの

 家づくりでいちばん楽しいのがプランニング。しかし、逆に失敗してしまったという声が多いのも事実。その原因を聞くと、「あいまいなビジョンのまま家づくりに突入してしまった」ケースや「固定観念にとらわれてしまった」ケースが多いようだ。
 間取りが難しいのは「これがベスト」というものがないから。ある家族にとっては住みやすくても、ある家族にとっては住みにくかったりする。つまり家族の数だけ正解があるということ。家族がどんな暮らし方をしているのか、また新しい家ではどんな暮らし方をしたいのかによって住みやすい間取りは決まってくる。いろいろなモデルハウスや実例を見て参考にするのは大切なこと。しかし、まずは自分たちがどんな暮らし方をするのかをしっかり見つめ直すことが重要だ。

 

たとえば階段 どこに設置するのがよいか

 ここでは階段を例にとって考えてみよう。設置する部屋と、それぞれの特性は
1.ホール
階段からまっすぐ風呂や洗面所へ行き来できる。来客中でも家族は気兼ねなく家の出入りができる反面、家族と顔を合わさずに過ごすことも可能。
2.リビングルーム
家族が顔を合わせやすいので、希望する人が増えている。従来の日本の住宅では、折角暖めた空気が2階へ上昇してしまうので、リビングやダイニングに階段を設置することは考えられなかった。住宅性能の向上により可能になり、2階ホールの使い方にまで影響を及ぼすようになった。洗面所とお手洗いを2階にも設備しておくと、ふいの来客にも家族は安心だ。
3.ダイニングルーム・キッチン
キッチンの匂いには注意しよう。反面おいしい匂いに、食卓への期待が高まるかも。母親が「ごはんよ」と一声かければみんな集まる、お茶の間の雰囲気が家中に伝わる暖かみを感じる。

 

採点は住まい手が同じ間取りが100点にも0点にも

 そもそも住宅と他の商品との違いは何だろう。高級である、一度購入すると容易に交換できない、などいろいろあるが、決定的な違いは「家族みんなが使い、楽しい生活の場そのものである」ことだろう。
 同じ間取りのマンションが並んでいても、住む家族が違えば、そこはもう別の空間であり、生活スタイルのより評価も大きく違うものである。つまり、これまで家族がどんな暮らし方をしてきたのか、その生活での満足を継続し、不満を改善する。そして、新しい家ではどんな暮らし方をしたいのか、イメージしよう。それを具体化していくことでプランニングの方向が見えてくる。
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